SIVを組み込んだMMFの元本割れに対する懸念が・・・(サブプライム・ローン問題)

(2007/12/16)

米国のMMFが元本割れする可能性が浮上してきたと報道されたとのこと、ちょっと遅れてのタイミングだけどブログで読んだ。

元本割れが懸念されているのは、ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)証券に投資しているMMF。MMFとは、本来、「安全性の極めて高い高格付けの公社債に投資する」ことが売りだったはずだけど・・・米国の運用会社の担当者は、SIVを「安全」だと思い込み(!?)顧客から預かった資金を購入してしまったというわけだ。

「でも、MMFでしょ?そんな簡単に元本割れすんの?」といぶかしがる向きもあるかもしれないが・・・例えば『グラの相場見通し』のnobinobiさんは、Flow of fundsから、サブプライムの谷と流動性の枯渇を垣間見るというエントリーの中で、「大手証券が破たんしたり、MMFの元本割れなどのイベントがあると、MMFの”取り付け”が起きるのかもしれない。。。」と、流動性が枯渇した現在の危機的な状況について言及されている。

極めて現金(キャッシュ)の運用に近い堅実な投資先であったはずのMMF。そのMMFが元本割れを起こすということは、運用会社にとっては、自社の信用を大きく損ねる緊急事態。だから、運用会社としても、「なんとか元本割れだけは防げ!」と、火消しの水のように大量の資金を投入しているそうだ。Bloombergの米資産運用会社がMMFてこ入れ、SIV危機に備える-BOAもという記事によると、例えばバンク・オブ・アメリカは、SIVの証券を購入したMMFに最大で6億ドル(約665億円)を注入したという。
ちなみに同記事によれば、先見の明(?)をもって、危機を回避した運用会社も存在するようだ。おなじみのMMF運用大手バンガード・グループは、リスクが高過ぎるとしてSIVの証券を回避してきたという。また、GS(ゴールドマン・サックス)はサブプライム・ローン問題がSIVに波及することを事前に予測し、SIV証券を前もって売却していたそうだ。う~む、これはもう、ファンド・マネージャーの慧眼としかいいようがない。もしくは、非常にラッキーだったのか。。。

<スポンサーリンク>

トラックバック

MMFは、どのような時に元本割れするのか?―エンロン破綻時のケース

堅実な投資先と考えられているMMFに元本割れの危険が生じているというエントリーを書いたが、付随する問題として、過去にMMFが元本割れを起こしたときの状況をちょっと調べてみたい。

«  | このブログのトップへ戻る |  »

※このブログは個人の情報収集を目的として運営されているものであり、投資アドバイスや特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。その内容から生じるいかなる損失に対しても責任は負いかねます。投資は自己責任でお願いします。

スポンサーリンク


カテゴリ

リンク

RSSフィード

プライバシーポリシー

当サイトでは、第三者配信による広告サービスを利用しています。このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 (氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをご覧ください。