TEPCO(テプコ)の愛称で知られる東京電力は、東京都を始めとする首都圏地域での電力供給事業を独占的に展開する、言わずと知れた巨大電力会社だ。普通株式を東証一部に上場しており、民営企業としては、世界最大の電力会社のひとつだそうだ。
東京電力の株価を分析する際には、個人的にはその配当利回り(配当を株価で割った利率)にも関心を寄せている。AllAboutの株式投資記事にも書かれているが、一般的に成熟企業といえる電力会社は配当利回りが高い傾向にあるからだ。
Yahoo!ファイナンスの銘柄情報ページで調べてみると、2008年4月6日現在、東電の配当利回りは2.46%。ここのところの株価の低迷によって当然のように配当利回りが向上しており、配当だけを考慮するとしたら、例えばヤフーなどの新興企業と比べると、この銘柄はお買い得といえる。AllAboutの記事でも述べられている通り、「定期預金よりも数段上ですし、10年ものの長期国債並みの1.4−1.5%とくらべると相当おいしい商品」と言える。
ただ、現在の株安を好機ととらえて、配当狙いで個別銘柄を選択して買うというのであれば(そもそも、個別銘柄をピックアップして保有するという投資戦略が適切かどうかは別として)、従来の固定観念にはとらわれすぎないほうが得かもしれない。例えば、ロイターの記事によると、なんとトヨタの配当利回りが東電を上回っている。新興国相手に自動車の輸出を伸ばして商売圏を拡大し続けるトヨタ自動車が、良くも悪くも国策的であり成熟した業界で事業を展開する東電よりも、株価に対して支払われる配当の利率が良くなっているというのだ。
理屈だけで考えるなら、これはまた、なんちゅう割安感・・・といえるぐらいのレベルなのでは?これはつまり、日本企業の株価が非合理的な水準まで下がっていることを意味しているのではないだろうか。ロイターの記事でも「通常では考えにくい現象」と書かれている通り、投資の世界では滅多に遭遇できない珍しい現象なのかもしれない。
ちなみに、東京電力の株価を分析する際に役立つ、他の代表的な指標も念のためチェックしておきたい。同じく2008年4月現在、同社のPER(株価収益率)は12.85倍。PBR(純資産倍率)は1.29倍となっている。他の日本企業と同様、PBRが、1.0倍に近づきつつあるようだ。
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