今の原油高は単なるバブルなのか、それとも・・・!?

(2008/07/06)

現在の原油高を1970年代の状況と比較したレポートを、広瀬氏が楽天証券のサイトにアップされている。広瀬氏が当レポートおよびブログ記事で補足されていることによると、1970年代当時の石油ショックが起きた際に、多くの投資家は進行するインフレをそれほどたいしたことはないものとタカをくくっており、金融業界の慢心も、結果として二桁代の強烈なインフレに襲われる要因のひとつとなったとのことだ。

1970年代の急激なインフレは、米国がベトナム戦争の戦費をまかなうための無節操な金融政策に始まり、先進国から産油国など新興国への大量の資金の還流が引き金となって引き起こされたという。
第一次オイルショックで、石油を外国へ販売してしこたま儲けた産油国諸国は、稼いだ金を欧米の大手銀行に預金。で、これらの銀行は、産油国からの預金を元手に、石油を増産するための資金として、期待を集めた新興国に再び貸し付ける。結果として、ジャブジャブの資金が、ぐるりめぐって新興国に還流し、実質金利はマイナスに。ジャブジャブ状態を放置してインフレを招いた当時の体制は、現在の状況に似ている、と広瀬氏は指摘されている。

「10月23日に10年債が11%をつけると金融市場はパニックの様相を呈し始め、ボルカーはIMFミーティングでベルグラードにいたのですが、会議を中座し米国に飛びかえり、その週末の臨時FOMCミーティングでマネー・サプライを大幅に減らす「世紀の大決断」をします。」

ボルカーによる政策転換は景気を犠牲にするものであったため、市中金利はなんと20%台を突破したという。イランでのアメリカ大使館人質事件が勃発し、危機的な状況はクライマックスに。その後、ひとたび原油価格が下落に転じると同時に、「実質金利が急上昇し世界的な不況が来た」

現在の米国株式市場の株価は割安に見えるが・・・

では、現在のインフレは、株価にどのような影響を与えるのか?
2008年7月現在、S&P500のPERは15倍ほど。一年前のバブリーな株価上昇からすると、現在の株価はとても割安に見えるが、広瀬氏は油断は禁物と釘を刺す。15倍のPERが割安という人は、あくまでもここ20年間のデータのみを判断基準にしており、長期的なデータまでは考慮に入れていない。過去に、米国のインフレ率が6%を越えたときは、PERのレンジは7倍から14倍へ急落したという。原油バブルが勢いを落とさずにズルズルと進行する事態になれば、PERがさらに下落しないとも限らない
過去の株価の動きが必ず繰り返される保証などどこにも無いけれど、いま株式への投資を検討する場合には、昔にそういうことがあったということは、知っておいたほうがよいかもしれない・・・。

<スポンサーリンク>

トラックバック

«  | このブログのトップへ戻る |  »

※このブログは個人の情報収集を目的として運営されているものであり、投資アドバイスや特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。その内容から生じるいかなる損失に対しても責任は負いかねます。投資は自己責任でお願いします。

スポンサーリンク


カテゴリ

リンク

RSSフィード

プライバシーポリシー

当サイトでは、第三者配信による広告サービスを利用しています。このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 (氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをご覧ください。