政府系住宅金融機関(GSE)であるファニーメイとフレディマックの資金繰りに対する深刻な不安が市場を覆っているようだ。FRBは、これら二社に対する融資枠を大幅に広げて、できる限り大量の資金援助を行うことを表明しているものの、株価は急落。同社がこれまで享受してきた政府の後ろ盾を受けての高い格付けも、いよいよ安穏とはしていられなくなった感がある。
投資家たちは、今回の救済策にどのような反応を示しているのだろうか?
どこまで真意を述べているかは分からないが、上のロイターの記事によると、ヘッジファンドで有名なジョージ・ソロス氏は、今回のファニーメイ問題が一連の危機の最後とはならないとし、「われわれが生きている時代では最も深刻な金融危機」との認識を示したとのこと。
また、かつてソロス氏のビジネスパートナーであったジム・ロジャーズ氏も、ファニーメイへの救済策を取ろうとしているFRBの態度には批判的な姿勢を示している。納税者の金でGSEを買い取る(つまり「国有化」という意味?)ことは、結果としてFRBのバランスシートをグチャグチャに破壊し、ドルへの信認をメタメタに弱め、インフレを引き起こすだろう、とかなり辛辣なコメントを述べたようだ。
今回のGSEの資金問題については、春山氏のブログ記事「大きすぎて潰せない」から、「大きすぎて救えない」へもとても参考になる。氏いわく、現在の状態というのは、「こんな金融機関は、救うには大き過ぎて、金がない」でありながら、ファニーメイが潰れると政治家は責任を取らされるので、国民の税金でムリヤリ救済する道、すなわち「北朝鮮やイスラエルと同じ「脅し、ゆすり」」を行っている状態なのだという・・・
ちなみに、シティグループは、現在のファニーメイとフレディマックの株価下落を「売られすぎ」と見ているようだ。うーむ、どうなんだろう・・・(^^;
シティも、サブプライム・ローン問題では財務的にかなり手痛いダメージをこうむっているはず。今回のファニーメイ騒動(?)は、決して他人事として平然と見ているのも難しいのではないかと思うのだけれど・・・。
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