日本の「景気」が回復しても、私たちの生活は良くならない ~トリクルダウン効果の幻想~

(2007/05/08)

新聞は「いざなぎ景気を超える景気」とか書き立てているけど、いっこうに実感がわかない・・・。日本の景気が回復しているのであれば、なんでウチの家計はいっこうに良くならないの?――私も思ったし、会社勤めの多くの方も、同じように感じたのではないだろうか。

「景気が良くなれば、当然、自分の暮らし向きも良くなるはずだ」
我々は、無意識のうちに、この法則が有効に働くことを当たり前だと考えている。しかし、国家破綻研究ブログのKANさんの記事を読むと、この考え方そのものが、実は単なる思い込み、幻想だったかもしれないと思わざるをえない。

『トリクルダウン効果とは、浸透効果説やおこぼれ効果とも言います。簡単に言うと、社会の上層部に富が集まると、その波及効果で社会の下部層も潤うという効果のことです。経済学ではすでにトリクルダウン効果は否定されています。ノーベル賞経済学者であるスティグリッツは、「世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す」において、「トリクルダウン効果が有効だという幻想だけが残っているのは興味深い(P31)」と述べています。』

「トリクルダウン効果」は、経済学では、すでに否定されていた・・・。「景気が良くなれば、私の暮らし向きも良くなるはず」という法則は、スティグリッツによれば、「幻想」以外の何物でもない。つまり、景気が良くなっても、一般庶民がそのおこぼれに預かれる理由など、実はどこにもなかったということだ。我々は、ありもしない法則が存在すると思い込んでいただけだ。

KANさんのブログを読んで、ようやくモヤモヤが晴れた。景気が回復したからといって、自分の暮らし向きまで良くなるとは限らない――その事実が客観的(科学的)に証明されている以上、現実を直視するためには、不毛な期待・思い込みを捨てざるを得ないことが分かった。

<スポンサーリンク>

トラックバック

«  | このブログのトップへ戻る |  »

※このブログは個人の情報収集を目的として運営されているものであり、投資アドバイスや特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。その内容から生じるいかなる損失に対しても責任は負いかねます。投資は自己責任でお願いします。

スポンサーリンク


カテゴリ

リンク

RSSフィード

プライバシーポリシー

当サイトでは、第三者配信による広告サービスを利用しています。このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 (氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをご覧ください。