米ドル通貨の「たらい回し」ゲームはいつ終わるのか?

(2007/05/09)

ロバート・キヨサキがYahoo!ファイナンスに連載しているコラムで、「ドルの落日」という記事を書いている。主旨は、ニクソンによる金本位制廃止後に米国が好きなだけドル通貨を発行し続けたことの危険性を指摘するものだ。

『皮肉なことに、多くの米国人は、米国が金持ちで、中国は貧しいと思っている。現実はその正反対だ。そうなったのは、金による紙幣の裏付けが外されたために、信用と流動性が爆発的に増加してしまったからだ。』
アメリカは、好きなだけドル紙幣を刷って、世界中にばらまく。そして、ばらまかれたドルを手に入れた人々は、「自分は金持ちになった!」と思い、カネをぜいたくに使ったり、投資先を探す。しごく当たり前のことだ。世界がドル紙幣でじゃぶじゃぶになっている、「信用と流動性が爆発的に増加」している光景は、現在の世界全体での好景気・株高とどうしてもだぶって見えてしまう。

さらに、このコラムで以下のくだりを読んだときには、ちょっとドキっとした。

『石油産出国がドルを受け取るのをやめ、金やユーロに乗り換えたら大変なことになる。その時は、世界的な景気後退、あるいは世界恐慌さえ起こりかねない。』

なぜドキっとしたかというと、ロシア在住の北野氏が発行しているメルマガ「ロシア政治経済ジャーナル」で、似たような記事を以前に読んだことがあるからだ。

『00年9月24日、フセインは「石油代金として今後一切ドルを受け取らない」と宣言。
なんと石油をユーロで売ることにしたのです。
実際同年11月からユーロで売っています。
アメリカは、03年にわけのわからない理由でイラクを攻撃し、決済通貨をユーロからドルに戻しました。』

フセインは、世界で始めて石油取引でユーロ決済を導入しようとした。これ、確かに、アメリカにとっては、「絶対に見逃せない」というくらいヤバイことには違いない。他の国々がフセインに追随したら、それこそドルの危機。だからこそ、アメリカは、イラクを叩かなければならなかった。そう考えると、「ドルの権威を死守すること」がイラクを攻撃した主だった理由のひとつと考えても、あながち的外れとは言えないのではないだろうか。

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