ソフトバンクの自己資本比率が10%に満たない件

(2008/10/04)

iPhoneでのAppleとの提携でも話題になったソフトバンクだが、ここのところ株価がさえず下落している模様だ。Yahoo!ファイナンスの株価情報欄を見ると、2008年10月4日現在、自己資本比率が8.4%と非常に低い数値になっているのを見てビックリ。同社の資金の9割以上が他企業/他人からの借り入れ、つまりは借金で成り立っていることになり、とてもレバレッジが効いている財務体質といえるのではないだろうか。

ソフトバンクの自己資本比率が低い理由は、もう周知のことだろう。ソフトバンクモバイルの名で携帯事業を開始する際、ボーダフォンの買収に多額の資金を要したためだ。

では、「多額の資金」とは、具体的には、どのくらいの金額だったのだろうか?

ソフトバンクがボーダフォンを買収する際の資金調達については、ソフトバンク1.75兆円買収のワザ:LBO・ノンリコース・リードアレンジャーというページで分かりやすく解説されている。
買収金額は、しめて1兆7,500億円。ものすごい金額・・・。確か、日本企業が海外企業を買収する額としては、過去最大と報道されていた記憶がある。リンク先のページの説明によると、この「1兆7,500億円」という金額は、「1万円を重ねていくと、エベレストの2倍の高さになっちゃう」くらいのボリュームだそうだ。札束だけで、エベレストの2倍って、どういう世界だっちゅうの・・・(^ ^;
それはともかく、この買収でソフトバンクが自腹をきって支払ったのは、2,000億円のみ。ほかは、すべて借り入れで調達したそうだ。資金調達には、買収対象企業(今回の場合はボーダフォン)の資産を担保とするLBO (レバレッジド・バイイアウト)シンジゲート・ローン(協調融資)の手法が活用された。

個人投資家のケースと比較するのは無理があると承知しつつ、卑近な例で例えてみると、これは例えば、自らは20万円を捻出し、残りは銀行からお金を借りて、175万円ぶんの株式を購入するようなものだろう。じつに9倍ものレバレッジをかけた投資ということになる。

うーむ、これだけ大型の投資案件を、レバレッジをかけて断行したのであれば、自己資本比率が10%を割り込むのも納得できる。今月10月の頭には、有利子負債の額が多すぎることが懸念され、ソフトバンクの株価が続落した。レバレッジをかけてのビジネス、投資が今回のサブプライム・ローン問題の元凶となったことを考えると、市場参加者にそのように見なされてしまうのも、いまはやむをえないのか・・・。ただ、ソフトバンクの財務戦略は、実に高い資金効率でビジネスを行っていると解釈する見方もあるので、いずれにしても慎重な分析が必要だろう。

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