ノルウェーの政府系ファンド、リオ・ティント社の株式を売却

(2008/10/05)

ノルウェー政府が原油の輸出によって稼いだ資金を運用する政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金」が、保有していた資源大手リオ・ティント(Rio Tinto)の全株式8億5000万ドル相当ぶんを売却した。株を処分した理由は、リオ・ティント社が事業を通じて環境を破壊しており、倫理的にも問題があるというもの。これに対し、リオ・ティント社は、ノルウェー政府に宛てた釈明の手紙を公開している。

手紙はまず、ノルウェーの年金ファンドが、何の事前相談もなく同社の株式を売却処分したことに対して非常に失望している、との書き出しからはじまり、同社がいかに環境に配慮した事業を行っているかが、淡々と説明されている。

この手紙によると、リオ・ティントは同社の事業が環境全般に及ぼす影響を徹底してモニター監視しており、その成果は客観的な監査を受けたうえで、一般に公表しているという。また、同社が生産する製品についても環境への配慮を行っており、顧客もそのような取り組みを評価している。例えばティファニーをはじめとする業者がリオ・ティントから金や銀を購入しているのは、同社の環境に対する取り組みを正当に評価しているからだという。

リオ・ティントは、2007年に、国際的な社会的責任の基準を満たす企業で構成されるSRI指数FTSE4Goodインデックスに組み込まれている。これは、同社の取り組みをある程度まで客観的に評価する指標にはなりえるだろう。そればかりではなく、リオ・ティントは、Dow Jones Sustainability Indexesの構成銘柄にも組み込まれているそうだ。

ただ、このような指数に組み込まれているからといって、環境対策が完璧であると結論付けてしまうのは早急かもしれない。ノルウェーの年金基金が懸念したのは、同社が米国フリーポート社と共同経営するインドネシアのグラスバーグ鉱山から、一日あたり20万トンを超える選鉱くずが河川に流出していたことだそうだ。
開発途上地域における企業の社会的責任というページで克明に批判されているが、フリーポート社は、軍部との癒着や残土の投棄問題などで地元住民にもあまり好意的には見られていないようだ。リオ・ティントは鉱山会社の大手として環境問題に尽力を尽くしてきたが、提携する業者との関係には目が行き届かず、問題が発生してしまったということか・・・。

この問題の背景に興味がある方は、ブログ「サステナ・ラボ」さんの記事足をすくわれた巨人が詳しいので、ぜひ参照されたい。

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