ソフトバンクのCDS指数が650ベーシスポイントに(定点観測)

(2008/10/11)

CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)の取引指数が確認できるサイト J-CDS のデータによると、2008年10月11日現在、ソフトバンクの CDS 指数が651.25となっており、650を上回っている。他の企業の指数を見てみると、東日本旅客鉄道(JR)が27.24、日本郵船が63.30とおしなべて低い中、CDS 指数が500を超えている企業は、ソフトバンク以外にほんの数社しかない状況だ。

まずはじめに、CDS とは何ぞや、というところからだけど・・・。
Wikipediaのページをひも解くと、CDS とは、「クレジットデリバティブの一種で、債権を直接移転することなく信用リスクのみを移転できる取引」とのこと。うーむ、この説明では難しくて理解できない・・・(^ ^;

要するに、CDS とは、金を貸した相手が万が一破綻して元本が戻ってこなくなった場合を想定して、保険をかける仕組みらしい(「らしい」と書いたのは、この複雑な仕組みを素人の自分が厳密に理解できるわけもなく、にわか仕込みの知識しかないため・・・)
CDS を購入して保険料を支払うと、金を貸している相手(これは企業であったり、国や地方自治体など様々)が万が一破綻したときに、CDS の発行元が、元本(つまりは貸した金)にあたる部分を代わりに支払ってくれる。
(ちなみに余談だが、この保険商品はJPモルガンが1994年に開発したとのこと)

これは、考えようによっては頼もしい仕組みだ。債券を購入した投資家は、CDS 発行元に保険料さえきちんと支払えば、「貸した金が返ってこなかったらどうしよう・・・」というどうしようもない不安で夜中にうなされる心配もない。枕を高くして眠れる。

ただし、その保障を得るためには、繰り返しになるけれども、保険料を支払うことが必要。そして、借り手が破たんする(貸した金を回収できなくなる)リスクが高くなるほど、CDS 発行元へ支払う保険料は高くなる。これはまあ当然で、タバコをスパスパ吸っていて肺がんになる可能性が高い人のほうが、医療保険の保険料が高くなるのと同じ理屈だろう。
で、破たんリスクをヘッジするために市場が要求するプレミアムの参考値となるのがCDS 指数である、と自分は理解している。

話をソフトバンクに戻そう。
同社の CDS 指数「650ポイント」というのは、何を意味しているのだろうか?「ある投資家の日々」さんのブログ記事で私も質問して教えていただいたのだが、650ポイントというのは、「年率6.5%」という意味らしい。もしソフトバンクの社債を購入するなどして同社に1億円を貸し付けたとして、CDS を活用してその元本に保険をかけたいのであれば、年間650万円の保険料を支払わなければならないことになる。
うーむ、いざというときに元本が全額保障されるのは心強いけど・・・年率で6.5%のコストがかかるとなると、債券投資のリターンにもそれなりの影響を及ぼしそうだ。

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