住宅ローンを組んで家を買うことは、「高レバレッジ」な投資なのでは・・・?

(2008/10/24)

麻生太郎首相が、与党がまとめた経済対策案に対して、住宅ローンの減税を過去最大規模にするための施策を検討するよう求めたそうだ。住宅ローン減税の控除額について、「500万円ぐらいまで控除額を上げることはできないか」とコメントしたという。

<麻生首相>住宅ローン減税など3項目指示 追加経済対策
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081023-00000124-mai-pol

何気なく読む限りでは、政府がよく打ち出しているような普通のニュースに見えるが、今の時期に読むと、若干違和感を感じるのは私だけだろうか?政府が住宅ローンに対する控除額を最大にするということは、当たり前だが、「国民が住宅ローンを組んでマイホーム(住宅)を購入すること」を、政府はいまだに奨励していることになる。断定はできないが、少なくとも、国民が住宅ローンを組むことを阻止しようとしているようには見えないだろう。

しかしここで、素朴な疑問が生じるのだ。

借金をして株を買う人、借金をしてマイホームを買う人

例えば、年収400万円、貯金400万円のしがないサラリーマンが住宅ローンを組み、利息も含めて5000万円もの借金をして家(もしくはマンション)を購入するというのは、ファイナンスの観点からすると、かなり高レバレッジな投資行動を行っていることになる。 もし、同じ年収400万円の人が、(実際には貸してくれないだろうけど)銀行から5000万円を借り入れて株式に投資したとしたら、どう思うだろう?「とんでもないギャンブラーの山師だ。いつか身を滅ぼすぞ」と白い目で見る人が多いだろう。

では、なぜ、家を購入するぶんにはOKなのだろう?
5000万円の借金をしてマイホームなんぞ購入しようものなら、白い目で見られるどころか、「一目置かれる」だろう。「これでお前もようやく一人前だな」とか言ってもらえるだろうし。
なぜ、同じ「高レバレッジ」な危険な投資なのに、株式だとダメで、家だとよいの?

個人的には、この問いに対する合理的な答えはないような気がする。

投資対象として見た場合、30年後に、株式と不動産のどちらのリターンが高くなるかなんて、たぶん誰にも予想できないだろう。
でも、、「国際分散投資され、ETFの形式で保有される株式」と、「杉並区○○町○丁目○番地にある一軒家」とでは、どちらのほうが安全そうだろう?これについても絶対的な回答など分かるわけがないけれども、自分だったら、ETFのほうを選ぶ。特定の地点にどっしりと固定されてしまった家(=固定資産)は、もちろん持ち運びができないし、売ろうと思ってスグに売れるモノでもない。まして、その一画の不動産的な価値が減少したら、それだけで「一巻の終わり」となってしまう。
マイホームを冷徹に投資対象と見た場合、個人的には、おそろしく不利なヴィークルに思える・・・。それでも、政府は住宅ローンを組むことを推奨し、借金漬けになることと引き換えに、税金面での優遇措置を与えようとしている。なぜ?クロサカタツヤ氏がCNETのブログで書かれているとおり、そこには、何らかの理由と事情が存在するのだろう。政府の意図は、私たちひとりひとりが、しっかり分析すべきことだ。

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