インデックス投資をやめて、損切りをして、それからどうするのか・・・?

(2008/10/30)

PALCOMの海外投資塾さんが、別荘を保有するように株式を保有するという興味深い記事を書かれている。株式は、別荘を購入するくらいの感覚で余剰資金で投資すべきであり、失ったら困る虎の子の資金を投じるのは論外、というのがこの記事の論点だ。ここのところ、とくにインデックス投資を標榜する複数のブログのコメント欄で盛り上がっている「撤退すべき vs 保有しつづけるべき」の論争に、ある意味で決着を付けるものだろう。

ちなみに、私も、保有するインデックスのETFはこのまま保有し続けるつもりでいる。上記のPALCOMさんの論点とは少しずれるかもしれないが、私が投資戦略を敢えて維持する道を選択する理由について、私の能力の範囲で、思うところを書いてみたい。

正直に言ってしまうと、いまの自分が選択している「バイ&ホールド」の投資戦略が100パーセント正しいなどとは、これっぽっちも考えていない。むしろ、このインデックス投資戦略が、長期的に見た場合に大コケする可能性すら十分にあると考えている。
現行の世界的な資産価格の下落(デフレ)がこのままズルズルと進行し、30年後にも、日経平均やNYダウはいまと同じ恐ろしく低い水準のまま、もんもんと低空飛行を続けている可能性だって、ゼロではないだろう。この世に絶対確実な投資方法など存在しないだろうし、国際分散投資の戦略が間違いなく大当たりするなどとは、決して言えない。

しかし、ここで大きな問題にぶちあたる。
仮に、「バイ&ホールド」のインデックス投資戦略が使い物にならないと判断したとして、じゃあ、どんな投資戦略だったら、確実にリターンが期待できるのだろう?

ずっと円預金のみで通せば安泰なのか?

例えば、リスク資産にはいっさい投資せず、最も保守的に、一国の通貨のみを保有し続ければ、絶対に安全なのだろうか?日本円の現金を銀行に預金し、30年間ため続ければ、老後は左うちわで安泰なのだろうか?

確かに、いまの日本は、世界的に猛威を奮っている金融危機のダメージを、(少なくとも今のところは)それほど受けていない。ファンダメンタルズは、先進国の中でも、「かなりマシ」なほうだろう。結果として、日本円は、消去法で「世界最強の通貨」となった。

「じゃあ、なおさら、日本円を持ち続ければいいじゃない?」
そう考えたくもなるけれど・・・日本円がいま享受しているような幸福な時期は、今後30年間、ずっと続くのだろうか?
日本だって、国債の発行を通して多額の債務を抱えており、財政的な問題は山積みだ。世界の経済状況も、これからの数十年間は、激しく変動するだろう。激しいインフレ、スタグフレーションに見舞われるかもしれない。それでも、日本円は30年後も「世界最強の通貨」の価値を保ち続けられると、どうやったら断言できるのだろうか・・・?
世界の株式に分散投資するよりも、日本円のキャッシュに集中投資したほうが絶対に安全だよ、と言い切れるものなのだろうか?

割安な資産を買って、高値になったら売り抜ける・・・そんなこと可能なの??

「一点集中の長期保有はマズイだろ。そうではなくて、その時々で、いちばん価値のある資産に投資すればいいんだよ」
割安の資産を購入し、高値になったら売却する―なるほど、この方法を使えば、リターンは約束されたも同然だ。

いまの株式市場が底を打ったら、すかさず買いを入れて、相場が上昇に転じたら、売却してキャピタル・ゲインを手に入れれば、そりゃあ儲かるだろう。いまの円高のうちにユーロをたっぷり仕込んで、為替が反転してユーロ高になった時点で売り抜ければ、そりゃあ儲かるだろう。
このように、絶妙なタイミングで資産を売り買い(トレード)し、30年間続ければ、元本割れなんて起こるわけがないし、間違いなく老後は安泰だ。

しかし、はたして、そんな芸当が自分に出来るのだろうか?
プロのファンドマネージャーが死に物狂いで取り組んでも成果を出すことが困難なタイミング投資戦略(「アクティブ投資戦略」ともいえるかな)。市場平均を下回るようなミスは絶対に許されない投資戦略。そんなウルトラC級のパフォーマンスを、金融機関に勤めているわけでもない自分が達成できるなどとは、とうてい考えられない。

例えば、日経平均が7000円を割った時点で損切りしたとする。しばらく待ったら、9000円まで回復した。「よし、いよいよ相場が底を打って反転したぞ!」思い切って再投資したら、暴落してまたたく間に6000円割れに・・・そんな事態になったら、それこそ悲惨ではないか・・・?そうならないという確証は、どうやったら得られるのだろうか。

・・・とまあ、ちょっと取りとめのない文章になってしまったけど(^ ^;
要するに何が言いたいかというと、自分が選択しうる投資戦略のうち、インデックスETFのバイ&ホールド戦略よりも「マシな」代替案を、いまの私は知らない。だから、いまの投資戦略を変更しなければならない合理的な理由が、少なくともいまは見いだせない。
そもそも、株価が上がっているときは投資戦略を続行するけど、相場が下落したら投資戦略を変更しましょう、というのは、あまり合理的な行動ではないような気がする(特定の投資戦略が本当に自分にふさわしくないのであれば、株価が上昇する局面にあっても変更できるはずでは?)

自分がインデックス投資をすると決めたときには、「最悪の場合は全額失ってもよい金で始めるぞ」と心に決めた。なので、なおさら、いま保有株式を売却する理由を探すのは難しいのだ。

※上記はあくまでも私個人の意向であり、特定の投資戦略を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

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※このブログは個人の情報収集を目的として運営されているものであり、投資アドバイスや特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。その内容から生じるいかなる損失に対しても責任は負いかねます。投資は自己責任でお願いします。

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