コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、NYSEへの上場を再延期

(2008/11/06)

プライベート・エクイティの最大手である米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が、ニューヨーク証券取引所へのIPO(新規株式公開)計画を来年2009年まで延期する方針を発表したとのこと。同社が保有する企業の株式が急落し、またまた予定を変更せざるをえなくなってしまったようだ。

プライベート・エクイティが置かれている現状については、春山昇華さんのブログ記事過去と未来のギャップで分かりやすく解説されている。
そもそもプライベート・エクイティとは、割安な価格で放置されている企業を買収し、お化粧直し(=再生)をしてピカピカに磨きあげたうえで、投資家に高い値段で売却することで利益を上げる商売。つまりは、お化粧直しをした会社を高く買ってくれる投資家の存在が大前提となるわけだが、その肝心の投資家たちの「ガードが厳しくなった(=正常化した)」ために、これまで仕込んだ売り物の会社がさばけず、儲け口が減少してしまったというわけだ。まあ、ブイブイ言わせすぎていた今までが異常だったのだと言われれば、その通りかもしれないが・・・。

とにかく、KKR は投資損失が拡大したために上場の再延期を迫られてしまったわけだが、プライベート・エクイティ業界の会社がすべて同じようにIPOのタイミングを逸したわけではない。同業のブラックストーンは、昨年2007年の6月に首尾よく上場を果たしている。同社の経営陣が高値の天井を見越してこのタイミングでIPOに踏み切ったのかどうかは神のみぞ知るところだが、結果としては、ブラックストーンの「自社の株式そのものを公開」してしまうExit戦略は、うまくいったと言えるのだろう。なにせ、この当時は、レバレッジをガリガリと効かせたイケイケの投資話が最後の打ち上げ花火を景気よく打ち上げていた時期なのだから。ちなみに、リンク先のブログ記事でも、同社の上場を「究極のエグジット」と皮肉交じりに書かれている。

ブラックストーンの上場を横目で見ながら、「うまいことやってるな。じゃあ、ウチも近いうちに・・・」と腰を上げたKKRは、後から襲いかかった「サブプライムローン問題」という津波に飲まれてしまったということか・・・。ちょっとしたタイミングの違いで、ここまで状況が違ってくるものなのね・・・。

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