PayPalの共同創業者であるピーター・ティール(Peter Thiel)氏が運用するヘッジファンドクラリウム・キャピタル・マネジメント(Clarium Capital Management)は年平均7%もの好調な運用成績を上げてきたが、ここのところの世界的な金融危機でさすがに運用益にダメージを負っているようだ。IT系報道ブログのTechCrunchが伝えている。
同記事によると、クラリウムは、今年に入っても6月までは58%のリターンを確保していたとのこと。しかし上半期に入ってから掛け金が焦げ付き、10月だけで氏のファンドは18%下落。「今年の利益は全部飛んでしまった」という悲惨なパフォーマンスだそうだ。他のヘッジファンドに負けじとばかり、ティール氏のファンドも、資金を借り入れてレバレッジをガンガン効かせた投資を行っていたようだ。で、その資金の8割を、「例えば10年国債と30年国債の利回りといった、複数の債券の利回りのスプレッドまたは差が拡大すると予想する場合に投資家が採るポジション」に投じていたという。
Bloomberg.comの記事中で紹介されている、ストックホルムの金融関係者のコメントによれば、クラリウムは、ことさら大きなリスクを取っていたことで有名だという。「ファンドの運用成績がよい時期に限れば、投資家は過度に楽観的になるんだよね〜・・・」この人物は、そんなふうにも付け加えている。
ちなみに、ピーター・ティール氏は前述の通りペイパルの共同創業者として有名だけど、1996年にティール・キャピタル・マネジメントというマルチストラテジー・ファンド(複数の戦略を組み込んだファンド)も立ち上げている。で、ペイパルの事業を立ち上げてIPOによって持ち株を市場で売却したのちに即座に設立したのが、グローバル・マクロ・ファンドである「クラリウム」なのだそうだ。
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