バランスファンドの問題点とは?

(2009/01/17)

インデックス投資ナイトのパネラー・セッションで、バランスファンドの是非に関する議論が盛り上がったようだ。詳細は、リンク先の水瀬さんのレポートに書かれているのでそちらを読んでいただければと思うけど、専門家である内藤忍氏山崎元氏が、バランスファンドに関してかなり核心に迫った議論を展開されており、大変勉強になった。各氏の論点(・・・というほど大げさなものでもないけど)を、ざっくりとメモにまとめてみたい。

まず、そもそものおさらい。バランスファンドとは、主に国内の債券および株式、海外の債券および株式、REITなど、幅広い種類の資産に分散投資するファンド。大義名分(?)としては、資産配分のリバランスを行いながら、最適なアセット・アロケーションによってリスクを分散し、長期的に安定したリターンを上げる投資戦略を特徴としているようだ。

で、前述のパネル・ディスカッションにて、内藤氏はバランス・ファンドのメリットを強調して積極的に擁護している。

氏によると、バランス・ファンドとは、「スーツで言うと吊るしのスーツ、フランス料理で言うとコース料理のようなもの」であり、アセット・アロケーションを自分自身で決定できるだけの投資判断ができない初心者にはうってつけの金融商品だという。投資の勉強をして知識を身につけてから投資を始めるとなると、10年20年と時間が経ってしまい、長期投資からリターンを得る時間的なチャンスを失ってしまうので、インデックス投資に近い形で保守的に運用されているバランス・ファンドをまずは最初に購入するのがベターな選択肢、というのが氏の主張のようだ。

一方、上記の内藤氏の意見に対して、反論を試みているのが山崎氏だ。

山崎氏は、そもそもの根本的な考え方として、「自分で分からない人というのは、そもそもまだ投資をすべきではない」というポリシーが大切だと主張されている。投資判断が出来ないのであれば、たとえ安定運用されている(はずの)バランスファンドであろうが、リスク資産には手を出すべきではない、という考え方だ。
これは山崎氏がずっと以前から繰り返し強調されていることだが、とくに「よくわかっていない人」を対象に売り込まれる金融商品というのは、顧客に請求される運用手数料がブラックボックスとなってしまう。とくに金融商品の仕組みに疎い初心者は、このような投資信託を販売する銀行や証券会社からすると、「いいお客さん」だという。
また、内容をよく理解しないままバランス・ファンドを長期に渡って購入し続けるだけでは、10年たっても20年たっても、「結局何も分からないまま」で終わってしまう、という弊害(デメリット)も氏は指摘している。

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