「大学生就職人気企業ランキング」を見て、毎年のように思うこと・・・

(2009/03/12)

毎日コミュニケーションズ(マイコミ)が、恒例の(?)「大学生就職人気企業ランキング」の調査結果を発表した。今回は、来年2010年に卒業予定の大学生が対象とのこと。しかし、毎年のことだけれども、人気企業ランキングに載っている10年前とほとんど変わらない企業名の顔ぶれに、今さらながらビックリした。

大学生が就職を希望する企業は、大きく分けて、二種類に大別できると思う。「自分が普段の生活の中で楽しめる、なじみ深い娯楽企業」か「安定している(と親から教え聞かされている)大企業」。どの企業も、このいずれかに分類できるんじゃないか。

しかし、10年前に「優良企業」ともてはやされた企業が、いまどうなっているのか・・・?「諸行無常」という言葉を、大学生や、その親はしっかりと認識したほうがよいのではないか?
(さすがにテレビ局は上位10位からは姿を消したようだけれども・・・)

例えば、理系ランキングで1位に入っているソニーは、つい昨年の終わりに、国内外で16,000人にのぼる人員削減を断行したばかり。リストラは企業の株価を上昇させ、株主に利益をもたらす手段であって、従業員が恩恵を受けるものではない。
で、当たり前のことだけど、ある企業に「就職」するということは、その企業の株式を所有することではなくて、そこの従業員になることだ。
企業の業績が上向いているうちは「安泰」なんだろうけれども、景気が悪くなってきたら、そんなことは言っていられない。「自分だけはリストラされるはずがない」と若い人ほど考えてしまいがちなのかもしれないけど、労働力の需給の調整で企業が人員削減をするときには、自分もその対象になるかもしれない、というくらいの危機感は、いくら大学生といえども持っておくべきなんじゃなかろうか・・・。

いま「優良企業」と言われている企業の株式を買ったとして、その株価が30年後も同じ水準にあると、自信を持って断言できる投資家はわずかだろう。ウォーレン・バフェットだって、長期的に成長する企業を見極めるのは本当に難しいはず。では、なぜ、「この企業に就職すれば数十年にわたって安定した生活を送れる」などと、一従業員が断言し、その「予測」に自分の人生を簡単に委ねてしまうのか?

「この企業は安定している」と一般の我々が考えるその「前提」が、いま、かなり脆弱で頼りないものになっているという現実を、誰かがしっかりと伝えていく必要があるんじゃないかと、大学生の就職人気企業ランキングを見るたびに、毎年のように思ったりする(^ ^;

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