ユーロ高を受けて、欧州の投資家は日本の株式市場をどう見ている?

(2007/05/17)

ユーロが対円で史上最高値を付けて、欧州勢は日本の株式市場をどのように見ているか?―欧州の投資家の動向に関する、国際金融コンサルタント草野豊己氏のインタビューを読んだ。歴史的なユーロ高により、日本株のパフォーマンスは停滞気味だという。

『日本株は円ベースでみても、海外株式に比べてパフォーマンスが悪い。ユーロ高/円安の進行でユーロ建てのパフォーマンスはさらに悪化している。このため、日本株に投資するよりは為替リスクのない欧州株やパフォーマンスのよい新興国株に資金を振り向けることになるだろう。』

2007年4月には、欧州の株式市場の時価総額は、第一次世界大戦以降初めて(!)米国の時価総額を上回っている。自分のホームグラウンドの市場が上昇トレンドに乗っているとき、わざわざ他の地域へ投資しようというモチベーションは、常識的に見て低下するだろう。
まして、対円でのユーロ高。このトレンドが持続する場合、日本株への投資はリスクが大きくなる。仮に株価が値上がりしても、売却時の為替差損で収益がマイナスに振れてしまう可能性があるからだ。

また、米国や日本でのM&Aブームも、欧州の投資家にとってはあまり気が乗らないようだ。

『(M&Aは)勝ち負けがあらかじめ決まっているゼロサム・ゲームだ。勝つのはM&A前に勝負をかけるヘッジファンドなど短期の投資家。負けるのは、M&A後もその企業の株式に投資する長期の投資家。』

ファンダメンタル投資を得意とする欧州勢の目には、長期投資をする人間ほど損をこうむるM&Aは、あまりにも「せつな的」で「割の合わないナンセンスなもの」に映るのかもしれない。世界全体の株式市場で、投機的な取引がちょっと行き過ぎていることへの生理的な拒否反応。自分も、個人的にはちょっと共感できるものがあるなあ・・・。

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