国債の格付けのニュースに一喜一憂するのって・・・

(2011/03/10)

国債の格付けに関するニュースが、このところ新聞の紙面をにぎわせている。
リンク先の記事では、日本の格付会社である格付投資情報センター(R&I)が、混迷を極める政局などの影響を勘案し、日本国債がAAA格を維持し続けるのが難しくなってきている、とコメントしている。同社は、政府の財政政策の方針がさらによろしくない方向に進んでしまうようであれば、格付に関する判断を前倒しする可能性もあると考えているようだ。

確かに、今の日本の財政状況は、誰が見ても危なっかしい水準にあることに疑いの余地はないとは思う(^ ^;

日本国債については、その9割以上が国内(とくに銀行などの金融機関)で消化されていることから楽観的な見方をする方も少なからずおり、例えば与謝野経財相は、日本国債暴落の可能性はゼロという見通しを公表しているようだが、池尾和人氏が指摘するように、人々が生活のために銀行に預けてある貯蓄を取り崩し始めれば、銀行は国債を売らざるを得なくなり、国債価格にとっては強烈な下落圧力となり得る。そうなったら、日本政府は国債発行によるファイナンスを継続することが難しくなってしまうだろう。

ただ、しかし、日本の財政状況を危惧しているからといって、国債の格下げのニュースに一喜一憂するのは、ちょっとどうなんだろう・・・?とくに、S&Pやムーディーズなど海外の格付機関の見通しにヤキモキさせられるような事態は、できれば避けたいような気がする。

例えば、ブログ「厭債害債」さんは、ムーディーズが日本国債の格付けについてコメントという記事で、サブプライム危機の「張本人」とも言える格付機関が、国家の格付けについて「記者会見まで開いてコメントするなんぞは茶番あるいはジョーク以外の何物でもありません」と鋭く指摘されている。確かに、欧米の格付け機関が、住宅ローンを証券化した金融商品に対してつい数年前までどのような格付けを行っていたか?を考えてみれば、「そういう会社に自国の財政状況についてとやかく言われたくない」という気持ちはごく自然だと思う(^ ^;

またこれとは別に、「今さら分かり切ったことを言われても・・・」という反応も多いんじゃないか。
日本国債に暴落の危険性があることは、ここ数年、メジャーな新聞でも騒がれていることだ。マスコミに登場する予測が当たるかどうかは置いておいて、そういった見方があることは今や周知の事実となっているはずだ。皆が以前からヤバいと思っている事柄について、「ヤバいです」と改めて言われるだけなら、過剰に反応しなければならない必然性が、個人的にはあまり感じられない。

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