「高金利の定期預金」について考えてみる

(2012/05/27)

「高金利 定期預金」というキーワードで検索して調べている人が、チラホラといるようだ。検索する目的や意図は人によって様々だとは思うが、このようなキーワードで検索している人は、「金利の高い定期預金があればそこに資金を預けたい」と考えているか、もしくは、「今(2012年5月現在)のご時世で、そもそも金利の高い定期預金なんて存在するのだろうか!?」と興味本位で(もしくは半信半疑で?)検索している人が多いのではないだろうか。

虎の子の資金を預けるのだから、少しでも利率の高い銀行に預金したいと考えるのは、一般的な庶民(私も当然ここに含まれる)にとっては、しごく自然な感情だと思う。
私個人としても、とても興味を惹かれる話題であることは間違いない。

・・・が、しかし。

結論から言ってしまうと。少なくとも一般の消費者に対して販売されている金融商品に限って考えると、2012年5月現在、金利の高い「定期預金」を見つけ出すのは、非常に難しいのではないか?と個人的には考えざるを得ない。
(※ちなみに、金融機関がごく一部の富裕層に限定して利率の良い定期預金を提供している可能性もあるのかもしれないけど、一般庶民の私としては知る由がないので、そのような金融商品はここでは考慮しないこととします・・・)

定期預金の金利は、日本国債の金利に連動せざるを得ない・・・!?

例えば、日本円での定期預金の場合。
現時点(2012年5月現在)で高金利の定期預金を探すのが難しいと考える理由は、日本国債の長期金利が異常なほど低い水準で推移しているからだ。

DIAMONDオンラインでの、経済学者 野口悠紀雄氏のコラム景気が回復しないから、国債バブルが問題を起こさない(2012年5月24日掲載)によると、欧州金融危機の影響で日本国債に逃避資金が流れ込んでおり、「先週の10年債金利は一時0.815%まで下げて、9年ぶりの低水準を記録した。0.8%割れもありうると考えられている」という。

日本国内の金融機関、とくに銀行は、預金者から預かった資金を運用するための投資先を見つけ出すのに苦労しており、経済合理的に無難な投資先である日本国債に資金を集中的に投資している。つまり、皆が日本政府に対して資金を貸し出したがっているわけだから、国債の利率はどんどん低下する。

このように、現在の金融機関の事情を考えると、高金利の定期預金を預金者に提供するインセンティブ(動機)は非常に想定しにくい。
銀行が、金利の低い国債に多くの資金を投資するしかない状況で、預金者にだけ高い金利を支払えというのは、冷静に考えると無茶な要求ではなんじゃないかな・・・?と個人的には思う。

ちなみに、都市銀行の主要な三行(三菱東京UFJ三井住友銀行みずほ銀行)のスーパー定期で、預け入れ期間10年の金利を比較してみたところ、2012年5月26日現在、いずれも、「年0.150%」で数字がピタリと一致していた。定期預金の金利ひとつ取ってみても、日本の金融機関の経営のあり方などについて、いろいろ考えさせられるものだな、と思った・・・。

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