為替相場に関する誤解・・・日本の国力と円の価値は必ず比例するとも限らない!?

(2012/07/06)

日経新聞の「マネーHOTトピックス」のコーナーで、円暴落はあり得るのか、為替の新常識という興味深い記事を読んだ。日本銀行で調査統計局などを担当し、現在はJPモルガン・チェース銀行マネジングディレクターの佐々木融氏が書かれているコラムで、円相場の予想や見通しについて、自分がこれまで常識と思い込んでいた知識がひっくり返る箇所もあった。

佐々木氏のコラムの要点を整理してみる。

  • 国力が低下したからといって円安になるとは限らない。国力/財政と為替相場にはあまり相関関係がない
  • 株価が世界的に上昇する好景気の局面では、円とドルは弱い通貨となって相場は円安へ推移する傾向
  • 日本の人口が減少しても円安になるとは限らない
  • 為替は市場が大きすぎるため、ヘッジファンドや投機筋が円売りを仕掛けて円相場を暴落させることは非常に困難
  • 円高になると日本企業の収益が圧迫されて株安になる、という言説は大きな誤解
  • 短期的な為替の売買を目的とする投機資金は、一定期間後に必ずと言ってよいほど逆の動きをする(円を買ったら円を売り戻す)

自分も含めて、日本の財政破綻を危惧している多くの人が抱いているイメージというのは、「数年後に日本がいよいよ財政破綻してすさまじい円安になって大変なことになる」という予測ではないだろうか。また、「日本の国力と円の強さは比例するもの」「日本の国力が強くなれば円高」という先入観も強いかもしれない。

まあ、為替というのは予想するのが本当に難しいと言われるけれども・・・ついつい、思い込みというか偏った見解のみを信じ込んでしまう傾向にあるので、自分の認識とは逆の見方をしている人(プロからアマチュアかは問わず)の意見を聞くのも重要なんだろうなと思う。

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