シャープの株価、今後どうなる・・・?

(2012/09/08)

シャープの経営状況に関する報道が、ここまで新聞各紙の紙面を賑わしたことが、かつてあっただろうか(大昔のことは知らんけど)。先日9月7日には、台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業からの出資が得られない場合を想定しての再建策のシミュレーションにも着手した模様だ。シャープ側にとっては、鴻海との交渉が破談になる場合など想定したくもないだろうけれども、ここ数日間の報道を追っていると、交渉はかなり難航しているように取れる。

そんなシャープの株価だが、当然のごとく、低い水準で推移している。2012年9月7日現在、同社の株価は206円。あまりにも株価が下がっているので、配当利回りは4.85%に達している。PBR(純資産倍率)は0.36倍だ。いま、シャープの株式を購入してホールドし、同社の業績が持ち直せば、配当で大きなリターンが狙える可能性もゼロではないが、それなりのリスクを伴う投資である、という認識は必要な気がする(^ ^;

それにしても、なんという諸行無常・・・。
株価チャートを見ると一目瞭然だが、たった5年前の2007年には、同社の株価は、およそ2,500円もの高値を付けたのだ。液晶テレビの一貫生産工場として話題を集めた亀山工場が同社のテレビCMでも大々的にフィーチャーされ、同社の大型テレビの売れ行きはとても好調だった(・・・と少なくとも自分は記憶している)

そのシャープの株価は、たった5年間で、10分の1以下に下落してしまったことになる。

2012年3月期の連結決算では、営業利益がマイナス375億円、経常利益がマイナス654億円。ROA(総資産利益率)がマイナス13.68%、株主資本をいかに効率的に運用しているか?を示すROE(自己資本利益率)がマイナス45.53%と、かなり厳しい業績となった。

2012年8月2日にリリースされた第一4半期の決算短信(PDF)によると、受取手形や売掛金の減少などによって資産合計が前連結会計年度末に比べて936億円減少した一方、負債合計は726億円増加して2兆416億円となったとのこと。

2兆円を超える借金というと、金額が大きすぎてイメージがつきにくいかもしれないけど・・・(^ ^; 例えば、ソフトバンクの孫正義氏が旧ボーダフォンを買収した際に抱えた有利子負債が2兆円だった。ソフトバンクは、iPhoneを投入するなど血のにじむような経営努力で業績を伸ばし、負債を返済している。ということは、素直に考えると、シャープも、ソフトバンクのiPhone級に利益を生み出す事業を手がけないと、この金額の負債の返済は厳しいんじゃないか、とも思える(実際には、シャープに融資している銀行団など利害関係者の意向によっても状況は左右されると思うので、一概に言えるものではないのだろうけれども)

同社は、銀行から融資を受けるために、一世を風靡した亀山工場ならず、シャープ本社ビルまでも担保に差し出した。さらに、保有するすべてのパイオニアの株式3,000万株までも、みずほと三菱東京UFJに担保として差し出したとの報道も・・・。

結果論:シャープ株を空売りした投資家は儲かった・・・

後づけの結果論で言えば、シャープを苦境に陥れることになる要因は、2007年の時点ですでに顕在化していたのかもしれない。空売りを仕掛ければ、大儲けすることもできただろう。
だがしかし、2007年当時に、5年後の今の状況を予測できた投資家が、どのくらいいただろう?

シャープの業績が好調だった頃に投資した個人投資家は、株価がこれからどうなるのか?損失を限定するために損切りすべきかどうか?と気が気ではないだろう・・・。

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