日清紡、クラボウ、帝人など―繊維製造業界各社の業績の推移はどうなってる?

(2012/09/10)

綿100%で洗ってもシワが残らない生地――そんな夢の綿生地「綿100%防シワ加工生地」の開発競争を国内の紡績大手2社が加速しているという。リンク先の記事によると、日清紡テキスタイルとクラボウの二社が、洗濯後にアイロンをかけなくてもシワが残らないシャツやスラックス(!)を、独自の技術で開発。実現したという。

綿(コットン)といえば、着心地は良いが、洗濯するときまってシワシワになり、ピシッとさせるにはしっかりアイロンをかける必要がある生地だけど、それも過去の話となりつつあるのかしらん・・・。相対的には地味な印象のある繊維業界だが、この業界での技術革新も着々と進んでいるようだだ。

この記事で紹介されている日清紡テキスタイルを傘下におさめる日清紡ホールディングスをはじめ、繊維製造業界数社の2012年9月10日現在の業績、株価などをメモ書きとして比較してみたい。

日清紡ホールディングス

日清紡ホールディングスは、テキスタイル(紡績・織/編・加工・縫製分野において世界トップクラスの技術を有する)を始め、ブレーキ摩擦材、半導体、化学製品など多角的な事業を展開している綿紡績の大手。同社のIRページによると、同社は積極的なM&Aによる事業の拡大を狙っているという(2010年には、日本無線および長野日本無線を子会社化)。2012年3月期の売上高は3,793億円、経常利益は86億円だった。 2012年9月10日現在、同社の株価は489円。配当利回りは3.07%。PER(株価収益率)は9.08倍、PBR(純資産倍率)は0.46倍となっている。

クラボウ

大阪市中央区に本社を置くのがクラボウ(KURABO)だ。正式名称は「倉敷紡績株式会社」。120年以上の歴史を有する同社は、「ファッション:衣」の創造を事業の基幹とし、ブラジル、インドネシア、タイ、中国にもグループ企業を展開する紡績の大手企業だ。平成25年3月期 第1四半期決算短信(PDF)によると、同社を取り巻く経営環境は厳しい様子で、当第1四半期の連結での営業利益は1億6千万円で、前年同期比で85.9%も減少。主力の繊維事業は、ユニフォーム分野やカジュアル分野での需要が落ち込んだことから業績が低迷。海外子会社においても、「全般的に低調に推移」しているとのこと。
同社の株価チャートをチェックしてみたところ、日本株が好調だった2006年には400円を超える株価を付けたものの、その後のリーマンショックで急落。2012年9月10日現在、同社の株価は125円となっている。

帝人

帝人は、独立系の大手繊維企業で、炭素繊維では世界第2位のシェアを誇る。上記のクラボウと同様、帝人の本社も大阪市中央区にある(昔、大阪は繊維業の本場だったらしい)
繊維業界の各社を見ていると、多角化がちょっと盛んすぎる印象を受けるのは私だけだろうか?Wikipediaのページには、流通・リテイル事業、化成品事業、医療、IT関連など各分野に多くのグループ会社がずらっと並んでいる。

で、同社の業績はどんな感じで推移しているのだろうか?

平成25年3月期 第1四半期決算短信によると、欧州債務問題の長期化で世界経済が低調であることを受け(素朴な疑問なのだけど、なぜ、企業の短信なのに世界経済の概観の説明から始める企業が多いのだろう・・・?)、帝人グループの当第1四半期の連結決算は、売上高が前年同期比8.0%減の1,743億円、営業利益が前年同期比73.0%減の30億円にとどまるなど、厳しい業績となったようだ。

繊維製造業界のその他の企業

富士紡ホールディングス、東洋紡、グンゼ、ユニチカ、大東紡織など同業の各社の株価情報についても、こちらのYahoo!ファイナンスのページから閲覧することが可能だ。

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