商品先物への投資は、年金にとっての「保険」になる?

(2007/05/18)

先日のエントリー商品先物市場の上昇相場は、今後もしばらく持続するのか?で、英国の運用会社が商品先物投資を年金運用のリスク軽減のための「保険」と捉えているというロイターの記事を紹介した。一般的には投機的でちょっと「怪しい」香りもただよう商品先物取引と、年金を預かる「お堅い」運用会社。この、一見すると奇妙な取り合わせの必然性について、ちょっと調べてみたい。

英大手運用会社ハーミーズ・インベストメント・マネジメントで代替投資を統括しているエグゼクティブ・ディレクター、ナイジェル・ラブラム氏は、ゴールドマン・サックス証券が主催するコモディティ・コンファレンスにて、同社が商品投資に踏み切ったいきさつを述べている。

ハーミーズが商品先物への投資を開始したのは、2005年。「商品の動きが株や債券と逆相関にあるため、ポートフォリオに付加価値をつけたり、分散効果が図れることを重要視した」ことが大きな要因となったという。

『年金にとってインフレ上昇は債務の増加につながるため、長期的にインフレ上昇懸念がある場合、インフレ圧力でリターンが低迷する株式や債券を商品が補完する役割を果たす』

この考え方は、シンプルだけど、商品投資の最大の利点を端的に表していると思う。
仮に、ある年金が株式や債券だけをポートフォリオに組み込んでいる場合、極端なインフレに振れた場合は、期待するリターンが得られなくなってしまう。株式は、そこまでインフレに強くないということだ。まったく同じことが、個人投資家のポートフォリオでも言えるんじゃないか・・・。

ちなみに、余談だが、投資家のジム・ロジャーズ氏は書籍の中で、株式よりも商品のほうがボラティリティ(価格変動率)は実は低い(!)ことを立証した学術研究を紹介している。つまり、同等のレバレッジをかけることを前提とすれば、商品先物よりも、株式のほうが値動きは激しいということだ。これは、世間で言われている先入観のイメージとは、ちょっと違う研究結果だ。

(※世間で「商品先物は危険」と言われているのは、レバレッジをかけすぎて支払いきれない大損を出し、破産してしまう人が多いからだろう。事情は株式の先物取引でも一緒だ。)

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