東京都債の利回り、どうなってる?

(2012/09/22)

先日9月14日に、東京都は東京都公募10年債(24年9月債)の発行条件(PDF)を決定した。リンク先の開示資料によると、今回の東京都公募公債 第711回の応募者利回りは、単利/複利ともに0.820%で、表面利率は0.82%。対国債スプレッドは2bp(ベーシスポイント)。S&P(スタンダード&プアーズ)による格付けはAA-(マイナス)となっている。

東京都債の利回りについても、長期債になればなるほど、利率は高くなる。7月31日に発行された公募30年債(第13回)の表面利率は1.93%となっている。この公募債の発行要項によると、この都債は、「平成54年3月19日にその全額を償還する」と記載されている。30年後の東京都の財政がどういう状態になっているか誰にも分かるわけはないのだから、将来の不透明なリスクを考慮して利回りが高くなるのは当たり前といえば当たり前だろう。
個人的には、30年後に償還を迎える債券に投資した場合の利率が1.93%というのは、ちょっと低いかも?、という気がしないでもないけれども(^ ^:

ちなみに、東京都は、個人向けの公募3年債として東京再生都債という債券も発行している。
「どこで買えるの?」
この債券は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ銀行、野村證券などで取り扱っている。

東京再生都債が直近で発行されたのは昨年2011年12月16日で、この回の表面利率は0.26%と利回りとしては低いが、完売したそうだ。東京都民が地域貢献の意味合いで購入したりしたのだろうか?この債券によって集められた資金は、中小河川の改修や港湾堤防等の整備など、災害に強い都市づくりのために活用されるとのこと。

東京都の財政状況はどうなってるの?

都債への投資を検討している個人投資家が最も気になるのは、やはり東京都の財政状況だろうか。

東京都財務局が2012年6月に公表したIR資料東京都の財政状況と都債(PDF)によると、東京都の人口は、日本全体の10.3%にあたる1,316万人(2010年10月時点)。一般会計歳入のうちの約7割を占めるという地方税(都税)は、「海外経済の減速や円高の影響等による企業収益の回復の遅れなど」が原因となり、前年度比で2.4%減の4兆1,195億円で、「引き続き厳しい財政環境」とのこと。ただ、政策的経費である一般歳出は、前年度比で1.3%の4兆5,231億円に抑えられたようだ。

ちなみに、この開示資料では、国予算と都予算の比較も示されているのだが、起債依存度は、国が49.0%に達しているのに対し、東京都のほうは8.0%にとどまっており、意外と低いのだな、という印象。

東京都の年次財政報告書や都債に関する諸々の資料は都債IR情報のページで閲覧することができるので、東京都債への投資に関心のある方はぜひ参照されたい。

<スポンサーリンク>

トラックバック

«  | このブログのトップへ戻る |  »

※このブログは個人の情報収集を目的として運営されているものであり、投資アドバイスや特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。その内容から生じるいかなる損失に対しても責任は負いかねます。投資は自己責任でお願いします。

スポンサーリンク


カテゴリ

リンク

RSSフィード

プライバシーポリシー

当サイトでは、第三者配信による広告サービスを利用しています。このような広告配信事業者は、ユーザーの興味に応じた商品やサービスの広告を表示するため、当サイトや他サイトへのアクセスに関する情報 (氏名、住所、メール アドレス、電話番号は含まれません) を使用することがあります。このプロセスの詳細やこのような情報が広告配信事業者に使用されないようにする方法については、こちらをご覧ください。