「日銀短観」の意味を知っていますか?

(2012/10/01)

9月の日銀短観で製造業3四半期ぶり悪化したとの記事が出た。中国をはじめとする世界経済減速の影響を受けて外需の製品需給が悪化したほか、国内の個人消費も振るわなかったのだそうだ。

さて、日銀が公表している「日銀短観」。定期的に報道され、自分も当たり前のように読んでいたけど、この「日銀短観」とはどのような意味があり、その見通しは、誰が観測しているものなのだろうか?

日銀の「短観(全国企業短期経済観測調査)」の解説によると、日銀短観の正式名称は、なんと、「全国企業短期経済観測調査」というらしい。
この調査資料は、日銀の調査統計局が四半期ごとに作成している。

調査対象は、総務省の「事業所・企業統計調査」をベースに、全国の資本金2千万円以上の民間企業を母集団企業とする「全国短観」と、都市銀行、信託銀行、地方銀行、信用金庫などを母集団企業とする「金融機関」の二種類に大別されるそうだ。

「DI指数」で企業の業況判断・予測を知る

調査はアンケート形式で行われ、書面もしくはオンライン上で回答が集められる。

質問内容は、業況、国内外での製商品・サービス需給、製品/商品の在庫水準、生産・営業用の設備投資の過不足、雇用している従業員の過不足、資金繰りの様子などを尋ねる質問のほか、売上高、人件費、営業利益、有利子負債残高、現預金など、企業の業績に関する質問もされるようだ。これらの質問に対する回答内容の傾向が、いわゆる「業況判断」に該当するのだろうか。

調査対象の企業から回収されたアンケート結果は、「DI」(ディフュージョン・インデックス)という指数に加工・集計される。この「DI指数」は、経済ニュース記事でも頻繁に目にしている記憶がある。

日銀短観の発表内容が市場に及ぼす影響力は?

経済ニュースとしてはこまめに報道される日銀短観だが、為替や株式市場にはどの程度のインパクトがあるのだろうか?

債券投資で著名な久保田博幸氏は、日銀短観の予想とその影響というブログ記事で、短観は「他の経済指標に比べて、速報性に優れており、企業が認識している足元の業況判断とともに先行きの業況についてどのような予測をしているのかを見るためにも貴重な指標となっている」と解説されている。

一方で、日銀短観は、とくに海外の投資家へ与える影響はそれほどではない、という見方もあるようだ。
例えば、ロイターの日銀短観こうみる:為替市場は特に反応していない、米中経済指標に注目で、JPモルガン・チェース銀行のチーフFXストラテジストである棚瀬氏は、「日銀短観に対して為替市場は特に反応していない。短観に限らず本邦の経済指標がグローバルな投資家のリスクセンチメントに影響を及ぼすことは極めてまれだ」と述べている。

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