ノルウェー国債の格付け、どうなっている?

(2012/10/05)

ノルウェー地方金融公社が発行する債券の利回りに関する記事を、約2年前の2010年10月に当ブログで書いた。この記事では、ノルウェー地方金融公社の2011年4月26日満期の債券について、利率が年5.00%となっている。では、その後、利率がどうなったかを調べてみると、2013年2月27日に満期償還日を迎える債券では、税引き前の利率が年4.63%。2年前よりも、利回りは下がった=債券の需要は高まった(?)ことになる。ちなみに、この債券の格付けは、ムーディーズがAaa、S&PがAAAを付与している。今のご時世にしては、格付けのランクはだいぶ高い部類に入っているような気がする。

ノルウェーの格付け

スタンダード&プアーズ社のサイトに掲載されている格付け情報によると、2012年10月5日現在、ノルウェー(Norway)に対する格付けは、すべてトリプルA(AAA)という優良な格付けが与えられている。
(ちなみに、ドイツはAAA、日本はAA-、スペインはBBB+、ギリシャはCCC)

財政が黒字で高い格付けを得ているノルウェーの国債は、リスクが低い安全資産とみなされており、投資家の資金がいっせいに流れ込んでいるようだ。少し古い記事で恐縮だけど、今年2012年1月11日の記事ノルウェー国債利回り、ドイツ国債に接近によると、ノルウェー10年物国債の利回りは、なんと20年ぶりの低水準になったとのこと。さらに、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)市場では、ノルウェーは「世界で最も安全な債券発行体であるとの見方が示唆されている」のだという。

ノルウェー国債への投資にリスクはないのか?

ノルウェー国債の需要が異様に高まっており、多くの投資家が買いたがっている現状。ドイツ国債や米国債と同様、実際の価値を上回る価格まで高騰し、バブルが発生している可能性もある。

ちょっと冷静になって、少し過去にさかのぼって、サブプライムローンがバブル相場を形成していた時の状況を思い出してみよう。当時、投資銀行が盛んに売り出していたCDOやMBSに対して、ムーディーズやS&Pは高い格付けを付与していたのではなかったか?

過去の教訓を踏まえると、格付け機関がつけた通信簿は鵜呑みにせず、ファンダメンタルズなどの経済情勢を自分でしっかりと調べてみるべきではないだろうか。

誤解しないでいただきたいが、ノルウェーの格付けが全くのまやかしであるとか、同国の国債がバブル状態にあると断言したいわけではない。ただ、投資家たちが特定の資産に殺到しているときは、過去の歴史を振り返ってみることも大切ではないか、と考えているまでだ。

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