社債のこと知りたい! エルピーダ、東北電力、ソフトバンク

(2012/10/21)

個人投資家でも社債への投資に興味を持っている人が増えているようだ。社債に関連して、とくに最近注目を集めた企業のトピックをメモとして整理してみたい。

エルピーダメモリ

エルピーダは2012年2月27日に会社更生法の適用を申請し実質的に経営が破たんしたわけだが、この際に、合計で1385億円ぶんもの社債が債務不履行に陥ったという。倒産によって社債がデフォルトしてしまったということは、社債を購入することでエルピーダに金を貸していた投資家は、その貸した金を回収することがほぼ不可能となるわけで、当然のことながら、同社の国内普通社債(SB)は報道を受けて投げ売り状態になったそうだ。

リンク先の記事によると、エルピーダメモリ破綻の報道が出された直近では、ディーラーやファンドが同社の社債を保有していたという。

ちなみに、エルピーダメモリが発行していた無担保社債や新株予約権付社債(株式に転換する権利が付いた転換社債/CB)についても状況は同じだったようだ。
いずれにしても、エルピーダの社債を保有していた投資家にとっては、デフォルトリスクがもろに発現してしまい、損失を出して投資は大失敗ということになる。そのぶん、同社の社債の利率は相対的に高かったか・・・?

東北電力

東北電力では、直近では2012年9月に第465回社債を発行した。この回で発行される普通社債(一般担保付)は、設備資金および社債の償還資金に充当することを目的として発行される。
利率は、年1.279%。償還期限は10年後で、2022年9月。返済期限が長いという点がミソだが、投じた資金が問題無く償還されることを前提とすれば、高利回りの投資ということになるだろうか?

いずれにしても、日本国債よりもはるかに高い利率が設定されているわけで、東日本大震災での原発事故の影響を受けて、電力会社の資金調達コストは高まっているようだ。

ちなみに、東北電力に対する格付けは、格付投資情報センターが「A+」、日本格付研究所が「AA」を付与している。

ソフトバンク

ソフトバンクは、個人投資家向けの社債も積極的に発行していることで注目を集めている。

直近では、2012年9月に、第39回および第40回無担保社債を発行した。利率は、第39回が年0.74%で、第40回は年0.732%。比較的、低金利で資金が調達できるのだから、ソフトバンクとしては有利な資金調達手段なのではないだろうか。
引受会社は、みずほ証券、大和証券、野村證券など。
この社債の発行で得られた資金の使い道としては、社債の償還資金および借入金の返済資金に充当されるとのこと。つまりは、借金を返すための借金、という解釈でOKか?

ちなみに、ソフトバンクによる米携帯電話会社スプリント・ネクステル買収計画が発表された際には、同社の社債には売り圧力がかかったようだ。買収資金をねん出するために、ソフトバンクが巨額の負債を抱えることで、社債の格付けが「投機的」へ格下げされるリスクを警戒した動きだという。

ただ、今回のスプリント買収の結果がどちらに転ぶかは部外者にとっては全く未知数なわけで、社債への投資を検討している投資家としては大いに判断に悩む局面かもしれない。

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