マーケット・ベクトル・ロシアETF(RSX) 投資パフォーマンス報告(2016年8月現在)

(2016/09/23)

2015年1月に、ロシア株式のETF「マーケット・ベクトル・ロシアETF」(ティッカー:RSX」)を楽天証券で購入してから、1年と8か月が経過した。

RSXについて

国際分散投資を得意とする資産運用会社ヴァン・エック・グローバル社が運用する上場投資信託。マーケット・ベクトル・ロシア・インデックス(MVRSXTR)と連動することを目指して運用されている。

ロシアは資源大国なので、ルクオイル社、ガスプロム社など、エネルギー系の企業が組み入れ銘柄が多い。

RSXへの投資を決断した理由

2014年の年末の時点で、ロシアの株式市場は、世界中の投資家から見放されていた状況だった。

以下の2つの要因がダブルパンチとなって、時価総額が大幅に下落した。

1)ウクライナ侵攻によって、国際社会(西側の欧米各国)が経済制裁に踏み切った

2014年3月、ロシアがクリミア併合を宣言。さらに東ウクライナに義勇兵を派兵して都市の占拠を続けたことに対して、米国をはじめとする西側諸国が激怒。経済制裁を発動した。

混沌とした情勢となり、ロシアからは大量の海外資本が流出した

戦争が起こるかもしれないという不確実性と、資本の引き上げ。
これらは、投資家が最も忌み嫌うネガティブ要因なので、株式市場には思いっきりネガティブな材料となった。

2)原油価格の大幅な下落

米国のシェールオイルの生産力が格段に高まり世界の原油の在庫量が余りはじめたこと、原油市場での投機的な目的による売買が増えたことなどにより、原油価格が低迷。

WTI原油先物は、2014年の夏から年末にかけ、100ドル台から50ドル台へと、ほぼ半値まで暴落した。

WTI原油価格のチャート

WTI原油価格は2014年の後半から急激に下がり始めた(出典:Nasdaq.com

ロシアはもともと資源大国であり、収益の多くを原油の輸出に依存していたため、ロシアの経済に深刻な打撃を及ぼした。

そんなこんなで、2014年12月の年末には、マーケット・ベクトル・ロシアETFの基準価額は15ドルを割り込んだ状態まで下落していた。

RSX基準価額チャート

RSXの基準価額は、2014年の暮れには14ドル台まで下落していた(出典:Yahoo! Finance

このチャートを見て、「これって、投げ売り状態なんじゃないの・・・?」「ロシアの株式市場は、ぎりぎり下限まで売り込まれたんじゃないの・・・?」と考た。

つまり、落ちるところまで落ちた。
これ以上、株価が下落する可能性は低いはず・・・と判断したわけだ。

ただ、ロシアは新興国であり、株式市場にも相応のボラティリティは想定されたので、自分としては、それなりの大きなリスクを取る(=場合によっては大損する可能性もある)覚悟で思い切って投資した。

あとは、このETFの純資産総額が1,780億円あり、まあまあの運用規模であることも安心材料とみて決断した。

2016年8月末現在のパフォーマンス

昨年に購入した時点での取得価額は、一口あたり15.675ドルだった。
で、今年8/28時点での時価評価額は、28,458ドル。
評価損益を損益率でみると、17.12%のリターンとなっている。

ロシア=新興国のイメージから、ジェットコースターのような株価の乱高下高いボラティリティを覚悟していただけに、ちょっと拍子抜けな感も(^ ^;
(もちろん、これから、乱気流に巻き込まれる恐れはじゅうぶんあるが・・)

分配金

昨年と今年の実績として、年に1回(毎年の1月)の頻度で分配金が支払われた。

昨年2015年の分配金の金額を基に、私にとっての配当利回りを計算すると、3%となった。
ここ数年の低金利を考えると、ETF投資から得られる利回りとしては、まあまあのパフォーマンスなのではないかと(ロシアに投資するリスクと見合うかどうかは別問題)

(ちなみに、配当金にかかる税金は、そのまま何もしないと米国と日本で二重に課税されてしまう・・・これは、確定申告でしっかり取り戻すべし!)

ロシア株のETFを保有するリスク

以下の要因で、今後も株価が変動するリスクがあると考えている。

プーチン氏の権力基盤が不透明

そもそも、ロシアの政治や権力構造は、外から見るとブラックボックスと言われている。
つい先日には、プーチンのナンバー2といわれるイワノフ大統領府長官が、運輸・環境問題の大統領特別代表に「降格」されたとのニュースが飛び込んできた。
クレムリンの内部では思いもよらない権力闘争が起こっている可能性もあるわけで、もしプーチンの権力基盤がゆるぐことがあれば、ロシアはリーダー不在で経済も不安定な状態とならざるを得ないだろう。

原油価格が再び下落に転じる可能性

今年8月に入ってから原油価格は上昇傾向となっているが、この後も相場が上昇に向かうのかどうか、少なくとも私には確証が持てない。

OPEC各国が減産する方向で協調する姿勢を見せている、との報道がありますが、各国とも原油輸出の減少で国内のお財布事情はそれなりに厳しいはず。腹をくくって減産を決断できるまでには、まだまだ多くの調整が必要になるのではないか・・・と懸念している。
米国の原油の在庫量が市場の予想以上のペースで増え続けていることも、需給関係の悪化から、原油価格にはネガティブ材料となる。

もし、原油価格が再び40ドルを割り込むような事態となったら、もちろん、ロシアの株式市場にとっては悪材料となるだろう。

ロシアを取り巻く経済情勢はまだまだ予断を許さない状況なので、悪いほうに転んだ場合には、株式市場のボラティリティもまた高まってくる可能性はじゅうぶんにあると思う。

それなりに高いリスクを取っていることをしっかり認識したうえで、リスクに耐えられる資金のみを投下することを大前提に、このETFはもうしばらくホールドしたいと考えている。

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※このブログは個人の情報収集を目的として運営されているものであり、投資アドバイスや特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。その内容から生じるいかなる損失に対しても責任は負いかねます。投資は自己責任でお願いします。

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