老後の資産運用で失敗しないために・・・「これだけはやってはいけない!」と考えていることメモ

(2016/09/26)

「定年後の投資はどうしようか?」
「年金だけだと心細いので、投資することで少しでも経済的な余裕を作りたい」

定年退職して、まとまった退職金が入る予定があり、これを種(タネ)銭にして資金を増やせないかな!?とお考えの方も多いかと思う。

しかし、これまで投資経験がほとんど無かった方が、退職金などを元手にいきなり無謀な投資に走り、老後の資産運用に失敗してしまうケースも多いと聞く。

一般論としては、年齢が上がれば上がるほど、投資でリスクを取ることが難しくなり、損失をできるだけ低く抑える必要が出てくるのに・・・

今回の記事では、いざ自分が老後になったときに、「これだけは絶対にやらないほうがいいよな・・」と私が考えている私見を、備忘メモとして残しておきたい。

自分の「資産運用スキル」を過信しすぎない

「自分は勤め人としてバリバリ仕事をしてきたから、株式選びでも成功するはずだ」

ファイナンシャル・リテラシーもそれほど高くなく、資産運用や投資の経験もあまり無いはずなのに、なぜか自分の「投資スキル」を過大評価してしまう年配の方が多いらしい。

とくに大企業に長く勤め、大企業の看板で仕事をしてきたサラリーマンの方に、この傾向が強いようだ。

企業社会で実績を上げてきたのだから、上場企業の業績や財務状態を分析して、ハイリターンな株式銘柄を選ぶのもワケないさ・・・そう思いたくなるお気持ちも分からないでもないけれど。
「サラリーマンとしての仕事ぶり」と「金融商品の目利きができること」は、あまり相関しないと思う。

逆に、過信は失敗のもとだ。

経済ニュースの記事だけを鵜呑みにして「分かったつもり」になり、財務諸表にもろくに目を通さず株を買ってしまうような行為は、老後の資金の運用方法としてはリスクが高い(場合によっては危険)。

銀行の窓口で勧められた投資信託を何も考えずに買わない

口座にまとまった貯金のある年配の方が銀行や郵便局の窓口へ行くと、行員が老後の資産運用のアドバイス(?)をしてくれた、という話をよく耳にするようになった。

「アドバイス」と言うと、顧客に親身になってのユーザーファーストなサービスをイメージするかもしれないが・・・
たいていの場合は、銀行員や郵便局職員による、金融商品のセールス(売り込み)だと思ったほうが、実状を正確に理解できると思う。

そのようなセールスの場で、とくに金融機関が売りたがるのが、投資信託だそうだ。

で、金融機関の「窓口」でスタッフが勧めてくる投資信託は、なぜか、手数料が高めに設定されている商品が多い。

しかも、運用手数料だけではなく、ファンドを購入する際にかかる「販売手数料」も普通に請求されるケースが多い。

百歩譲って、運用報酬については、「運用の専門家(プロ)が、経済情勢や個別の企業業績を調査・分析してファンドへの組み入れ銘柄を選んでいるのだから、それだけの手数料を支払うのは当然だ」という理屈で、金融機関としては説明を付けたがっているのは分かる。

(ちなみに、運用の「プロ」が銘柄選定を行う「アクティブ運用」が、ベンチマークに連動することを目的に受け身で淡々と銘柄を購入する「パッシブ運用」に比べてどの程度のリターンを上げられるか?については何十年にも渡り神学論争が繰り広げられているが、そこを論じ始めるとキリがないので、この記事では、これ以上は深入りしない)

しかし、その金融商品を「販売」する時に、なぜにそれだけの手数料がかかるのか?
販売するのって、専門的なプロフェッショナルじゃないとできないのか・・・?

販売手数料が正当化される理屈が、いまもって、よく分からない(^ ^;
(まさか、投資信託を組成した際にかかったコストを販売時に請求するよ、とでも言うのだろうか・・?)

いずれにしても。
投資信託を購入・保持するために割高な手数料を払うということは、それだけ投資収益(リターン)を上げることが難しくなることを意味する。

金融機関が窓口で顧客に紹介する金融商品というのは、投資家のリターンよりも、金融機関側の儲けばかりを重視して設計・販売されているものが多いと思う。

証券会社が勧める株式銘柄を何も考えずに買わない

一般論として、ファイナンシャル・リテラシーはそれほど高くはないが、お金だけは持っている年配者は、証券会社にとっての「よいお客さん」だ。

例えば、70歳になる私の実父。

証券会社の営業マンに勧められて、米国のとある有名企業(ダウ平均にも組み入れられている、おそらく誰でも知っている銘柄)の株式をまとまった量で購入したそうだ。

おそらく、過去数年の株価チャートを見せられて、「お客様、お目が高い!この企業なら、これからも右肩上がりに株価は上昇すると思います!」とかなんとか、上手いセールストークで、その気にさせられたのではないかと・・・(^ ^;

「まとまった退職金も入ったし、思い切って株式投資にチャレンジしてみるか!」とお考えの方には、以下の3点は、しっかりお伝えしておきたい。

  • 「優良企業」だからといって、今後も株価が上昇するとは限らない(株価が高いとリスクも高まる)
  • 個別の企業の株式への集中投資はリスクが高い(インデックス投資と比べ値動きが激しい)
  • 証券会社の営業マンだからと言って、未来の株式相場を正確に言い当てることは難しい

「配当」狙いで個別の株式銘柄に一点集中投資しない

定年退職した年金暮らしの年配者にとって、安定して入ってくる配当収入はとても魅力的にうつるはずだ。

経営が安定していて、誰もが知っている「優良企業」。
自分も、サラリーマン時代に、この企業の評判は良く耳にした。
そして、配当利回りが高い。
配当利回り3.5%だから、5,000万円ぶんの株式を保有すれば、年間で150万円以上の配当収入が見込める!

そんな企業の株式を長期保有したくなる気持ちは、とても分かる。

しかし、である。

安定した配当狙いとしても、個別の企業の株式の一点買いは、リスクが高いことは留意しておきたい。

とても分かりやすい例でいうと。

2010年まで、東京電力は、こうした超優良銘柄のひとつだった。

電力株、公益事業株は安定的に高配当と言われ、株式投資からは縁が遠そうな年配の方も、東京電力の株は安心して保有していたと聞く。

「えっ、あなた、株なんかやってるの!?・・・なーんだ、東京電力なら、安心だよね」

周りの人からも、そう言われていたと思う。
2010年までは。

もしも、なけなしの老後の資金を、東京電力株に集中投資して2011年以降までホールドしていたら・・・投資リターンの意味では、けっこう厳しい損失が発生しているはずだ。

こうなると、もはや、配当どこではない・・・

自分のサラリーマン時代の知見のみを信じきって、「この企業なら安心だろう」という思い込みが、老後の株式投資では大ヤケドの原因にもなりかねない。

「これは!」と思う企業の株式にどうしても投資したいのであれば、資金は銀行預金にもしっかり残しつつ、失くしても路頭に迷わない範囲で、リスク資産に配分投資したほうがよいのでは、と思う。

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※このブログは個人の情報収集を目的として運営されているものであり、投資アドバイスや特定の金融商品の購入を推奨する意図はありません。その内容から生じるいかなる損失に対しても責任は負いかねます。投資は自己責任でお願いします。

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