「ニクソン・ショック」と「金本位制」を分かりやすく理解したい!

(2007/05/26)

金本位制ニクソン・ショックの意味が、いまいち理解しきれていない。
「かつての米ドルは金にリンクしていたが、1971年に、米国がそれまでの金本位制を停止したことによって、国際金融の枠組みが大きく変化した」―経済の本を読んでいると頻繁に目にするフレーズだけど、結局、何がどのように変わったのか・・・?この事件の意味が、いくつかの資料を読んでみても、いまひとつ正確に理解できない。

米ドルは、かつては「いつでも金(ゴールド)と交換してもらえる」お金だった!?

「ドルが金にリンクするって、何がどうつながるんですか?」
「なぜ米国は、ドルと金を交換します、なんて宣言していたの?」
「昔は、ドル紙幣を金と交換してくれる景品交換所みたいな施設があったわけ?」
「そもそも、ドルと金が交換できなくなったくらいで、なぜそんなに大騒ぎするの?」

けっこう、絶望的に(笑)初歩的なレベルで分からないことだらけ。自分でも気持ち悪いので、ふんばって再び調べてみたら・・・ありました!先物取引急所講座「ぴり辛コラム、ニクソンショックを忘れた世代」に、すっきり分かりやすく解説が書かれている。

『金本位制とは説明するまでもないと思うが、ドルと一定量の金を交換するという制度である。つまりまだまだ信用のなかったドル紙幣を金の価値で裏付けしたわけだ。』

この点、自分の認識がまったく足りなった。米ドルは遠い昔から基軸通貨として国際社会でブイブイ言わせていたものとばかり思っていたけど、昔は、今ほどエラくはなかった(信用がなかった)んだ・・・。

力は付け始めていたものの、まだまだ「駆け出し」の通貨だったからこそ、国際社会で皆に米ドルを使ってもらうために、「いざとなったら、金との交換を保証しますからご安心を!」という特典サービス(?)を付けていたわけだ。

こうやって見てみると、「金本位制」ってめちゃくちゃ良い制度に思える。だって、「いつでも金と交換できる紙幣」を自分が持っていたら、それだけで、とてつもない安心感が得られそうだもの。

これは、今の日本円を考えてみるとイメージしやすい。

もし仮に、日本国債が暴落して、あなたや私が日本銀行の本店に駆け込んで、「いますぐこの一万円札をゴールドに換えてくれ!」と頼んだら、すぐに金に交換してくれたら・・・あなただったら、どう思うだろう?
自分だったら、かなり精神的に安心できると思う。
今のように、国家破綻の心配はほとんどしなくて済むはず。なぜなら、万が一、日本の国が債務超過で破綻しても、1万円札を日本銀行に持っていきさえすれば、「必ず」金に換えてくれるのだから。
これ、すごく頼もしいでしょう。

以上のことを、ふまえると。
米国が金本位制度を停止すると発表したときの、国際社会のあわてぶり、というかショック・・・ちょっと共感できるな~。
かつては、世界中の人々の経済的な心のよりどころ(?)のひとつだったはずの米ドルが、急に不安定な存在になってしまったのだから・・・。

ニクソンショックにより、世界は「市場経済の時代」へ

さらに、前述のコラムによれば、ニクソン・ショックが世界経済に与えた影響は、より深く、大きなものだったそうだ。端的に言うと、これを機に、「あらゆるものの価格が日々変動するようになった」とのこと。

『これがどのようなショックを世界に与えたかと言うと、世界中のありとあらゆる価格が変動の時代を迎えたのである。 日本では1ドル360円の固定レートがこの日を境に動き出し変動相場制となった。
(中略)
ところがこの交換が中止になった日から金の値段は変動するようになったわけだ。それが全ての商品に影響し、この日を境に世界は「価格変動の時代」「市場経済の時代」へと突入していった。先物取引を必要する時代はニクソン大統領によって作られたのだ。』

大昔から価格変動はあったわけで、上記の表現は少し誇張しすぎている感はあるけれども、説明としてはとても分かりやすい。
自分には感覚的にまだほとんど理解できないことだけど、昔は、金には値段なんてものはなかった。つまり、ひとつの「商品」として、金の価格が上下するなどということはありえなかったというのだ。
ニクソン・ショックを契機とする急激な価格変動の光景については、コザの八百屋さんのあれはニクソンショックから始まったというエントリー記事に詳しい。

自分にとっては、金は、他の金属やら野菜やらお肉と同様、日々値動きする価格で市場取り引きされる商品、というイメージしかない。つまり、ニクソン・ショック以前の人々が「当たり前」と考えていた経済感覚を、自分は共有していないということになる。

モノの価格が柔軟に動くようになったという点では、金本位制の停止は、今の我々にとっては良かった面「も」あるのかもしれない。

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