フリーキャッシュフローで貯蓄をためこむ企業の不思議

(2007/07/30)

武者陵司氏の著書新帝国主義論―この繁栄はいつまで続くかをいま読んでいる。この本の中で、ここ数年の世界経済の不思議のひとつとして、欧米の企業が、稼いだお金をフリーキャッシュフローで貯蓄しまくりながら経済が順調な現象を紹介されている。

フリーキャッシュフローとは、企業が収益として得るキャッシュフローから設備投資にかかった額を差し引いたもの。フリーキャッシュフローの額が多ければ多いほど、その企業は「稼いだ金をたんまり溜め込んでいる」ことになる。
武者氏は、このフリーキャッシュフローが黒字化し続けている現状の不自然さを指摘している。

"企業は資本主義経済においては金の卵を産む雌鶏である。その雌鶏が十分に餌を食べず、卵を産まない雄鶏(家計部門、政府部門)に餌をまわし続けたら、鶏族は滅びてしまう。これと同様で、従来の常識では、企業部門が所得を溜め込み金融資産として運用する、つまり資本を消費せずお金を溜め込む循環は不健全と考えられたのであるが、それは正しいのか"

従来の常識(?)では、企業の本来の役割は、稼いだ金を積極的に設備に投資し、生産の拡大を図ってなんぼ、となるが、その金を社内で溜め込んでいては、設備投資は活発化せず、経済も好転しないはず。
しかし、ここ数年、企業は「純貯蓄セクター」となり、極端な貯蓄マニアとなったにも関わらず、経済は成長を続けてきた。
武者氏によれば、今後の世界経済は、溜め込んできた金を企業がどう活用するのか?その使い道にも影響を受ける可能性があるという。

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